思春期における男子学生の憂鬱

小学校時代に

 

「あれ?わき臭いのかな?」

 

と左脇だけ感じていました。

 

右脇は嫌なワキガ臭もなく、普通に汗の臭いでした。

 

その左脇の臭さを知ってから、他の人に汗を嗅がれる近い距離にいるのが怖くなりました。

 

男同士でしたらまあ、そんなに気にならないのですが、女子が近くにいたり、近距離で話をしたりする時は  

 

(臭いのがバレるんじゃあないか…)

 

と不安に思ったりもしました。

 

小学校時代ではどんなことで、からかわれたり苛められたりするか分からないのと、そのことでみんなに嫌われたりするのが一番怖かったからです。

 

そして中学校に上がり、それなりにファッションやら髪型やら自分の身なりを意識し始めます。

 

男友達の目も気になりますが、何より女子の視線が気になり始めますよね。

 

だから格好つけるわけで、モテたいと思うわけで、そんな中、ワキガというマイナスポイントは絶対に知られたくありませんでした。

 

しかし中学校の時の部活はサッカー部で、部活のある日に汗を掻かない日なんてあるはずもありませんでした。

 

でもワキガで汗を掻きたくないからって小学校から続けていたサッカーを辞めるはずもなく、ワキガがみんなにばれるんじゃあないか?

 

という爆弾を抱えたままの部活動でした。

 

部活中は汗を掻いて当たり前ですが、広いグランド内ですぐ隣に仲間がいることもなく、特にワキガに注意して行動をすることもなかったのですが、

 

部活終わりはやはり注意が必要でした。

 

部活が終わるとみんな水道へと向かいます。

 

喉を潤すのと掻いた顔の汗を流すためです。

 

でもそこは運動部。

 

夏場なんか大量の汗をみんな掻きますし、汗も尋常ならぬほど掻きますので、部活終わりの水道前ではみんな上着を脱いで上半身裸になってその汗を水で流していました。

 

わたしもそれに倣い、左脇をさりげなく最初に流していました。

 

しかし冬場なんかは上半身裸になって水で流す者などいなく、顔の汗を流してその流れで水を手につけて左脇をさりげなく拭って臭いを緩和させていました。

 

ワキガ臭は水で流せるほど甘くなく、緩和させるのが精いっぱいだというのが思春期で得た、現在でも思い出す青春の一ページです。